2010年9月15日水曜日

超解毒波止場Le Dernier Cri / Super Detox in Super Deluxe

東京六本木Super Deluxeでの展示、およびイベントのご紹介です。


超解毒波止場Le Dernier Cri / Super Detox in Super Deluxe

───少量の毒は猛毒を以て洗い流し、解毒せよ。


自前のシルクスクリーン製版機に色とりどりの下品と禁忌をフル充填し、アウトサイダーアートを地でいく真にプリミティブな絵画表現に挑戦し続けるマルセイユの出版芸術家パキート・ボリノが初来日。情報過多な21世紀の日常をたやすく圧倒する強力なビジュアルの数々をその手に携え、彼が予てより敬愛してきた日本のアーティストたちとの邂逅を果たす。


展示●Le Dernier Cri / Super Detox in Super Deluxe

2010年9月21日(火)〜26(日)

*9/21(火)18:00〜25:00「展示設営公開ラウンジ」入場無料

*9/22(水)〜24(金)Super Deluxeイベントの前後は入場無料


デルニエ・クリ製の手刷りポスター(大判サイズ)を一挙展示。展示期間中は、パキートが今回の来日に併せて作ったアートブックの“特別編集号”も発売


●トーク&パフォーマンス "Super Detox 2010"

2010年9月25日(土)open18:00/start19:00


漫画化した現実を生きる漫画家、或いは漫画のような人生を歩む人々が集う国際ハッテンバが六本木地下に現出。パキートとハッテンバプロダクションの面々による因果の波打ち際トークショー。そして、それぞれ異なるアプローチで“あの世”を描き続ける市場大介と宮西計三によるパフォーマンス。


◆出演:パキート・ボリノ / 根本敬 / 蛭子能収 / 佐川一政 / 宮西計三ONNA / 市場大介 / JON(犬)

◆映像:Rokapenis


●ライブパフォーマンスLe Dernier Cri vs Music (& !!??)

2010年9月26日(日)open18:00/start19:00


マイウェイをひたすら邁進するパフォーマーたちが、パキート・ボリノの放つ強烈な臭気に誘われて大集結。デルニエ・クリの新作映像『野性の宗教』の特別編集版も上映。大阪の毒々グラフィッカー、セキンタニ・ラ・ノリヒロの東京発上陸も見逃し厳禁。謎のDJチーム、ラストデイビキニにも注目。


◆出演:OFFSEASON feat. パキート・ボリノ / セキンタニ・ラ・ノリヒロ + 煙巻ヨーコ + カジワラトシオ + Maruosa + Rokapenis / Kuruucrew / ラストデイビキニ



パキート・ボリノ / Pakito Bolino

スノッブなアート業界や既存の出版システムに媚びる必要のない“自由な出版”を自らの表現と定め、南仏の港町マルセイユに構えるアトリエ=印刷所より真にプリミティブ且つ高純度のシルクスクリーン刷りアートブック/ポスターを世に送り出し続ける確信犯的“出版芸術家”、パキート・ボリノ。


彼の主宰する「Le Dernier Cri」(デルニエ・クリ=最後の叫び)とは、彼がその才を見出した無名(だが、たいへん強力な作風)のアーティストたちと組むチームの名前であり、自身の営むアトリエの屋号であり、彼の出版芸術という行為自体につけられたタグである。


パキート・ボリノはデルニエ・クリの活動を通して、これまでにブランケ、フレドックス、レティシア、ステュメッド、アンディ・ボリュスといったヨーロッパ中の異才たちを紹介してきたが、彼は、ここ日本でも独自の表現活動を行う太田蛍一、根本敬、市場大介、セキタニ・ノリヒロといったアーティストたちにもいち早く注目し、彼らのアートブックやポスターを製作/出版することで交流を育んできた。


「流行とは全く無関係に一生を通して自分のことをしている人々が、僕の心を打つ。ギャラリーで展示することもなく、公の場で発表する機会もなく、自分の為だけに、他人に媚びることなしに、一生我が道を行く人こそ評価したい」(「骰子」誌25号掲載のインタビューより抜粋)


デルニエ・クリによるアニメのMEGAMIX作品『邪眼』(MAUVAIS OEILS)は残念ながら現在廃盤。動くデルニエ・クリとでもいうべきこの作品から10年の時を経て完成した映像作品『LES RELIGIONS SAUVAGES(野性の宗教)』の日本発売が待たれる(尚、この作品のダイジェスト版が9/26のOFFSEASON feat. Pakito Bolinoのパフォーマンス時に上映されるのでお見逃し無く)。


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